ブラームス歌曲 Feldeinsamkeit 野の寂寥 Op.86-2

 

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基本事項

  • 1882年初版『6つの詩』Op.86の2番目
  • 詩:1879年?ヘルマン・アルメルス(アルマース?)Hermann Ludwig Allmers(1821-1902)
  • 低声独唱とピアノ伴奏
  • 初演:1883年2月23日
  • 作曲時期:1879-1881頃(推測)
  • 別名「野の孤独」「野の寂しさ」等
  • ブラームスにとって特別な歌

歌詞

速度指示:Langsam(ゆっくり)

Ich ruhe still im hohen, grünen Gras
Und sende lange meinen Blick nach oben, nach oben,
Von Grillen rings umschwirrt ohn’ Unterlass,
Von Himmels blaue wundersam umwoben.

Die schönen weißen Wolken ziehn dahin
Durchs tiefe Blau wie schönen, stille Traume; –
Mir ist, als ob ich last gestorben bin,
Und ziehe selig mit durch ew’ge Raume.

歌詞日本語訳

私は丈の高い緑の草の中で静かに安らぎ
そしてずっと上を見上げている
コオロギは私の周りで鳴き続け
奇跡的なほどに青い空に包まれている

そこには美しい白い雲が浮かんでいる
その向こうには深い青 とても美しい静かな夢のよう
私は実はとっくに死んでいるのではないか
そして不変の空間で至福に向かいただよう

単語の意味

ruhe 平和、休む
still 静か
im ~で
hohen 高い
grünen 緑の
Gras

senden 送る
lange 長い
meinen 思う、意味する、考える/私の
Blick 眺め、眺望、目つき
nach
oben 上の

Von ~から
Grillen コオロギ
rings 周りに
umschwirrt/umschwirren 周りにいる、(虫などが)周りをブンブン飛ぶ
ohne Unterlass やすみなく, 休みなく

Himmels 空、天空、天国
blaue 青い
wundersam 不思議、奇跡的
umwoben 包む? umwebenの過去分詞らしい

schöne, schönen 美しい
weiße, weißen 白、白い
Wolken 雲
zieh’n -> ziehen? 引っ張る、引き出す、描く、栽培する、移動する、更新する、引っ越す、などなど
dahin あそこへ、あそこ、そこへ、そこ

Durchs -> durch? ~を通り抜けて、によって、の間中
tiefe 深い
Blau 青
stille 静けさ、静寂
Traume 夢、夢想、願望、夢のようにすばらしいもの

Mir 私に
ist sein動詞
als ~したとき、~よりも、~として、あたかも~のように
ob ~かどうか、~だろうか、~であろうとなかろうと
längst とっくに、とうの昔に
gestorben 死んだ
bin sein動詞

ziehe -> ziehen?
selig 浄福の、天国の喜びにあずかっている、列福された、今は亡き、幸福に酔いしれた
mit ~とともに、~の状態で、~を使って
ew’ge -> ew’g -> ewig? 永遠の、不滅の、不変の、永遠に
Raume -> Raum? 空間、部屋、余地、スペース

Sophie Bevan (soprano) & Joseph Middleton (piano) Brahms – Feldeinsamkeit

私はソプラノで歌うのでソプラノの音域の例を。
大変美しい素晴らしい歌声です。

ちなみに私はドイツ語のど素人で、詩を訳すなんて高等技術はてんで持ち合わせていません。大学では第一外国語は英語、第二外国語は中国語。ドイツ語は2012年にドイツに行ってから、ほんの少しかじっただけ。しかも独学。なので、基本が身に付いていません。この記事は、それゆえの勉強です。

参考

野の寂しさ|Wikipwdia

ドイツ語で「青い」が持つ不思議な意味|ECOMドイツ語ネット

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