ブラームス交響曲第三番に関する基本事項

出だしから死ぬほどかっこいい。
100年以上前に初演を聴いた人たちは、度肝を抜かれたのではないでしょうか。

けど、演奏するにはかなり難しい。。

弾くにくい・吹きにくい・合わせにくいようにわざと作っていると色んな人が言いますが(私も弾きにくいなぁ合わせにくいなぁと思うのですが)、計算ずくでこんなにもカッコいい曲を作れてしまうブラームスは、やっぱりすごいと思うのです。

ヴィースバーデン、行きたくなります。

目次

交響曲第3番ヘ長調作品90(Sinfonie Nr. 3 in F-Dur op. 90)

作曲

期間:1883年5月~同年9月
場所:ヴィースバーデン

初演

1883年12月2日
指揮:ハンス・リヒター
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
場所:ウィーン・楽友協会ホール

当時の評価

  • 発表の当初から高評価。
  • ハンスリック「健康的で、生気溢れるベートーヴェンの第2期を思わせ、ところどころにシューマンやメンデルスゾーンのあのロマン派的な光もほのかに見える」
  • クララ・シューマン「すべての楽章は宝石のようです。最初から最後まで森や林の神秘的な魅力に満ちています」

経過など

  • 1882年10月、ブラームスが深く敬愛していた音楽学者ノッテボーム死去。
  • 作曲の前年1882年12月から翌1883年4月にかけて、ブラームスは各地を回る演奏旅行で多忙な日々。
  • 1883年2月、ヴァーグナー死去。
  • 1883年5月7日、ブラームスは旅先で50歳の誕生日を迎え、一連の演奏活動に区切りをつけ、リューデスハイムのベッケラート家に立ち寄り、この年の夏をリューデスハイム近くのライン河に面した美しい保養地ヴィースバーデンで過ごす。ここで過ごす間に作曲されたのが当該交響曲。

時間

約35分(指揮者により大幅に変わる)

ブラームスの交響曲の中では演奏時間が最も短い。

編成

フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、魂斗羅ファゴット、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、弦5部。

特徴・意義

  • 室内楽的な緊密さは、交響曲第1番&2番を経てさらに純化。
  • 古典的な側面を持ちながら、19世紀後半における交響曲の新しい理想を実現。
  • シューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調(作品163、D.956)、シューマン交響曲第3番との関連に注目。
  • ドヴォルジャーク「前の2つの交響曲を凌駕する」
  • フーゴー・ヴォルフ「まったくの出来損ない」

参考

ブラームスの交響曲第3番についてWikipediaで見る⇒

ブラームスの交響曲第3番をYoutubeで聴く⇒

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